パットの、ほんとう

ゴルフはパット

よく言われる言葉ですが、これほど実感のこもった言葉として重く感じたのは久しぶりです。

日本プロ選手権、2日目に6打伸ばして単独の首位に飛び出した藤本佳則。
その日に吐いた言葉は「パターがよければこういう位置に。ゴルフはパター」。

今季不調をかこってきましたが、それはグリーンの読みがズレていたせいで(少しも慌てず)「構え方、打ち方は変えずに、いつか入る時は来るやろと待っていた」そうです。

この言葉にはパットの極意が秘められています。

一般にパットが入らなくなると、石川遼のように研究熱心な気持ちが先行し、直ぐに自分のストロークのフォームを変えたり、アドレス方法を変えたりします。

変えたその時点では復調したようにカップインします。しかし、しばらくするとまた不調をかこつことになりますので、またやり直しという悪循環にはまります。

ですから、自分のパッティングに自信があれば、藤本の言うように自分のストロークのフォームや構え方を変えずに、ひたすら待つ、と言うことのほうが長続きします。

これはある意味で他責にする、と言うことですが、藤本のように開き直っていたほうが精神的なストレスが溜まらないということになります。

パットがカップインするためには科学的にいくつかの条件が成り立つ必要があります。
「パットの上達6」

パットを極めるには、グリーン上の不確定要因を無くす、即ち数学で言えば変数を無くす、と言うことですから、藤本のように変数を増やさないという取り組みが正攻法といえます。

藤本の言うグリーンの読みのズレと断言できるのは、自分はストロークの再現性も良い。アドレスも何時も一定。自分は距離感(距離の観察力)と距離勘(距離の実現力)が優れている、という自信の表れなんですね。

今季の日本プロ選手権は2位Tでフィニッシュしましたが、この試合の平均パット数は1.5556でランク1位でした。
これまでの通算では1.7326(ランク30位)でしたが、パットの復調でエンジンがかかったと言えると思います。
これからの活躍に期待しています。

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